2011年02月22日
PTA会長の社長
┏ 経営のツボを探る:::シャチョウへ謹呈 ━━━━━━━━
日本で二番、ジーンズの似合うオッサン税理士が
憎~い経営のコツや、徒然ないままの日誌を綴ります。
┌┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥‥
└■ 遥か上空の旅客機を探す...
そんな浜松市の高台より
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┃経┃営┃徒┃然┃草┃
┗━┻━┻━┻━┻━┛
■「今度は北陸の温泉ですよ」と小さな会社の社長が私に言うと、
「前回は三河だったしねぇ」とうんざりした様子で続けました。
「体を張ってんだからいいじゃないッすか」と私は返しました。
■少ない社員の中の貴重な一人が消防団の旅行で北陸に行くらしいです。
それがどうにも我慢できない様子の社長は不満を私へとぶつけました。
椅子の背に大きくもたれながら「そうは言ってもねぇ」と呟きました。
■「社長も中学のPTA会長じゃないッすか」と私は禁じ手を使いました。
「あれは地域の教育のためですよ」と社長はバツが悪い顔になりました。
「将来の優秀な人材を輩出するためですよ」と目を見開いて言いました。
■そして、ここからは独り言です。
とかなんとか言いながら校長と居酒屋でタダ酒飲んでるだけじゃねぇか。
いくら自分とこの少ない社員が言うこと聞いちゃくれないからと言って、
近所の主婦に「規則を改正する」とか専門用語を並べて叫んだところで、
すっげぇ虚しいだけだろ。あんたの会社ってそれどころじゃないんだよ!
■私は冷めた珈琲を口元まで近づけると脂が浮いているのを発見しました。
「消防団は消防組織法に基づいたものですから」と上手く言葉を挟んで、
中学の美術の授業で習ったマーブリング状態の珈琲を静かに置きました。
■私は口を隠して「煮込み過ぎなんだよ」とボソッと呟くと、
浅く座り直して「会長を辞任しませんか?」と訊ねました。
すると社長は目を見開いて「なぜなんだ?」と憤りました。
■「あれってそこそこ成功した人か暇な人がやるもんですよ」と私は言うと、
「社長ってそのどっちにも当てはまらないじゃないですか」と続けました。
「なにを言ってるの。第一、あんたはネ」と反論する社長の言葉を遮って、
■「リーダーシップなど100%関係ありませんよ」と冷たい口調で言うと、
「だって、PTA会長をやってた社長の会社ってほとんど潰れてますもん。
規則を改正して近所の主婦にリーダーシップを発揮をしても無駄なんです」
■と、私はまったく利害関係のない社長なので好き勝手なことを言いました。
「PTA会長って代わりが腐るほどいるけど消防団は数が少ないんですよ」
私のお別れの言葉に社長は脂の浮いた珈琲を飲みながら小さく頷きました。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆
「早いもん勝ち」より「続けたもん勝ち」
Written by Akira Ota -Tax Accountant
Copyright火路々 All Right Reversed
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「だって、PTA会長をやってた社長の会社ってほとんど潰れてますもん。
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■と、私はまったく利害関係のない社長なので好き勝手なことを言いました。
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Posted by akky at 11:21
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